「まさか自分が」そう思っていても、巧妙化する占い詐欺の被害は誰にでも起こりえます。不安な気持ちに寄り添うふりをして、いつの間にか高額な鑑定料や開運グッズを請求されるケースが後を絶ちません。この記事では、現役の法律のプロが、最新の占い詐欺の典型的な手口から、あなたが騙されないための見分け方、さらには万が一被害に遭ってしまった場合の返金請求の具体的な手順と法的措置まで、その全知識を徹底解説します。もう泣き寝入りする必要はありません。正しい知識と行動で、あなたの財産と心を詐欺から守り、失ったお金を取り戻す道筋を明確にします。
はじめに 巧妙化する占い詐欺の現状と被害
あなたのその悩み 占い詐欺の入り口かもしれません
現代社会は、多くの人々が「誰にも言えない悩み」や「漠然とした不安」を抱えながら生活しています。人間関係、仕事、恋愛、健康、将来への不安など、その種類は多岐にわたります。このような「心の隙間」に付け込み、親身なふりをして近づいてくるのが、占い詐欺師たちの常套手段です。
あなたは、今、藁にもすがる思いでこのページにたどり着いたのかもしれません。しかし、その「切実な思い」こそが、巧妙化する占い詐欺の入り口となってしまう危険性をはらんでいます。彼らはあなたの弱みに付け込み、「特別な力」や「運命の転換」をちらつかせ、高額な金銭を要求してくるのです。
増加する占い詐欺被害の実態
近年、占い詐欺による被害は深刻な社会問題として顕在化しており、その手口はますます巧妙化・多様化しています。特にインターネットやSNSの普及により、誰もが手軽に占いにアクセスできるようになった反面、詐欺の温床ともなってしまっているのが現状です。
国民生活センターや消費者庁への相談件数も増加の一途をたどっており、被害者は精神的にも経済的にも大きなダメージを受けています。かつては一部の特殊なケースと思われがちでしたが、今や老若男女を問わず、誰もが被害に遭う可能性があることを認識しなければなりません。
具体的な被害の特徴を以下の表にまとめました。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| ターゲット層の拡大 | 若年層から高齢者まで、幅広い年齢層が被害に遭っています。特にSNSを利用した若年層の被害が目立ちます。 |
| 手口のオンライン化 | 対面鑑定だけでなく、メール、チャット、電話、オンライン会議ツールなどを悪用した詐欺が増加しています。 |
| 被害額の高額化 | 「追加鑑定」「祈祷」「開運グッズ」などと称し、数百万円から数千万円といった高額な金銭を要求されるケースも少なくありません。 |
| 精神的な支配 | 鑑定と称して個人の情報を引き出し、不安を煽り続けることで、被害者を精神的に追い詰める手法が用いられます。 |
この現状を正しく理解し、自らを守るための知識を身につけることが、何よりも重要です。
これだけは知っておきたい 占い詐欺の典型的な手口
占い詐欺の手口は年々巧妙化しており、多くの人々がその罠に陥っています。ここでは、代表的な詐欺の手口とその特徴を詳しく解説します。これらの知識を身につけることで、あなた自身や大切な人が被害に遭うリスクを減らすことができます。
不安を煽り高額請求する手口
この手口は、占い詐欺の中でも最も古典的でありながら、現在も多くの被害者を生み出している典型的なパターンです。ターゲットの心理的な弱みや悩みに付け込み、巧妙に不安を増幅させて高額なサービスや商品の購入へと誘導します。
詐欺師は、無料鑑定や初回限定の格安サービスで相談者を引き込み、「あなたの未来は危険に満ちている」「このままでは不幸が続く」といった言葉で不安を煽り始めます。その後、その「不幸」を回避するためには「特別な鑑定が必要」「先祖供養をしなければならない」「波動修正で運気を変えるべき」などと称し、次々と高額なサービスや物品を提案してきます。
一度断ると「災いが起きる」「家族にも不幸が及ぶ」などと脅し、精神的に追い詰めることで、断りづらい状況を作り出すのが特徴です。支払いが滞ると、さらに高額な「解決策」を提示したり、借金を促したりするケースも少なくありません。
| 段階 | 具体的な手口 | 特徴と目的 |
|---|---|---|
| 1. 誘引 | 無料鑑定、初回限定の格安占い、SNS広告など | 相談者の興味を引き、個人情報を入手する |
| 2. 不安煽動 | 「運気が悪い」「不幸が迫っている」「このままだと危険」といったメッセージ | 相談者の心理的な弱みに付け込み、危機感を植え付ける |
| 3. 高額請求 | 「特別鑑定」「除霊」「開運グッズ」「先祖供養」などの名目で高額なサービスや物品を提案 | 不安を解消するための「唯一の解決策」として金銭を要求する |
| 4. 脅迫・執拗な勧誘 | 断ると「不幸になる」「災いが起きる」と脅す、追加の借金を促す | 心理的に追い詰め、断念させないようにする |
霊感商法と占い詐欺の境界線
霊感商法とは、霊的な現象や因縁などを根拠に、高額な物品を販売したり、不必要なサービスを契約させたりする悪質な商法を指します。占い詐欺と霊感商法は密接に関連しており、占いを入り口として霊感商法に発展するケースが少なくありません。
占い師を名乗る人物が、鑑定中に「ご先祖様の祟りがある」「悪霊に取り憑かれている」「前世の因縁が原因で不幸が続いている」などと告げ、相談者を不安に陥れます。そして、その問題を解決するためには「この特別な壺を買うしかない」「高額なお札を身につけなければならない」「莫大な供養料を払って祈祷する必要がある」などと、特定の物品購入や高額な役務提供を執拗に勧めてきます。
科学的根拠や合理的な説明が一切なく、精神的な弱みに付け込んで判断能力を奪うのが霊感商法の大きな特徴です。占いの結果を装いながら、実際には物品販売や高額なサービス契約を目的としている点で、純粋な占いとは一線を画します。
サブスクリプション型占いサービスの落とし穴
近年増加しているのが、サブスクリプション(定額制)型占いサービスを悪用した詐欺です。手軽に利用できるという触れ込みで利用者を募り、解約の困難さや追加課金によって不当な利益を得ようとします。
多くの場合、「無料診断」「初回無料鑑定」などを謳って利用者を誘い込みます。登録時にクレジットカード情報やキャリア決済情報を入力させ、無料期間が終了すると自動的に有料プランに移行し、月額料金が請求される仕組みです。利用規約の非常に分かりにくい場所に自動更新の条項が記載されていたり、解約方法が複雑で、どこから手続きすれば良いのか見つけにくいように設計されていることがほとんどです。
また、基本料金以外に「特別鑑定」「追加ポイント購入」「秘密のメッセージ」などと称して、追加課金を促す手口も頻繁に見られます。解約を申し出ても、「あなたの運命はまだ解決していない」「今解約すると不幸になる」などと引き止め、さらに高額なサービスを勧誘してくるケースもあります。利用者は、自分が気づかないうちに高額な料金を支払い続けていることに後から気づき、被害が発覚することが多いです。
騙されないために 占い詐欺を見抜くチェックポイント
巧妙化する占い詐欺の手口から身を守るためには、事前の知識と冷静な判断が不可欠です。この章では、信頼できる占い師やサービスを見分ける方法から、不審な点に気づいた際の初期対応まで、あなたが詐欺の被害に遭わないための具体的なチェックポイントを解説します。
信頼できる占い師やサービスを見分ける方法
「この占いは本物か?」と疑問に感じたとき、以下の点を冷静に確認することが、占い詐欺を見抜く第一歩となります。
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料金体系が明確であるか
鑑定料金、追加料金、オプション料金などが事前に明示されており、途中で不透明な高額請求がないかを確認しましょう。時間制の場合、延長料金についても明確な説明があるべきです。「今だけ特別料金」「追加で鑑定しないと不幸になる」といった強引な誘導は危険信号です。 -
運営元情報が明確であるか
占いサイトやサービスの場合、運営会社名、所在地、連絡先(電話番号やメールアドレス)が特定商取引法に基づいて適切に表示されているかを確認してください。情報が不明瞭であったり、海外の事業者である場合は、トラブル発生時の対応が困難になる可能性があります。 -
口コミや評判が偏っていないか
インターネット上の口コミサイトやSNSなどで、その占い師やサービスの評判を調べてみましょう。ただし、サクラによる高評価レビューには注意が必要です。複数の情報源から、具体的な内容の口コミを参考にし、極端に良い評価ばかりで不自然な場合は疑ってかかるべきです。 -
個人情報の取り扱いが適切であるか
占いの内容と関係のない、資産状況、家族構成の詳細、銀行口座情報といった過度な個人情報を執拗に聞き出そうとする場合は、占い詐欺の可能性が高いです。プライバシーポリシーが明示され、個人情報保護への配慮が見られるかどうかも重要なポイントです。 -
物品購入を強要しないか
「開運グッズ」「お守り」「壺」など、高額な物品の購入を強く勧めたり、購入しないと不幸が訪れると不安を煽るような行為は、典型的な霊感商法や占い詐欺の手口です。占いの結果と物品購入を直接的に結びつける説明には警戒してください。
契約内容をしっかり確認する重要性
占いサービスを利用する際は、契約内容を隅々まで確認することが、後々のトラブルを防ぐ上で極めて重要です。特に以下の点に注意しましょう。
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利用規約やプライバシーポリシーの熟読
サービスを利用する前に、必ず利用規約とプライバシーポリシーに目を通し、内容を理解しましょう。特に、料金体系、解約条件、個人情報の利用目的については、不明な点があれば利用前に問い合わせて解消しておくべきです。 -
料金体系の詳細と自動更新の有無
鑑定料が時間制なのか、鑑定内容によって変動するのか、追加料金が発生する条件は何なのかを明確に把握してください。また、サブスクリプション型サービスの場合、自動更新の有無とその停止方法、料金発生のタイミングを必ず確認しましょう。意図しない高額請求の多くは、この自動更新によるものです。 -
解約・返金規定の確認
万が一の際に備え、解約手続きの方法、解約時の料金、返金の条件を事前に確認しておくことが大切です。クーリングオフ制度が適用される可能性があるサービスであれば、その期間や手続きについても把握しておきましょう。曖昧な表現や、解約が極めて困難な条件が設定されている場合は注意が必要です。 -
契約書面やメールの保存
口頭での説明だけでなく、契約に関する書面、サービス利用のメール、料金の領収書などは必ず保存しておきましょう。これらは、後日占い詐欺の被害に遭った際に、返金請求や法的措置を取るための重要な証拠となります。
占い詐欺だと感じた時の初期対応
もし「これは占い詐欺かもしれない」と感じたら、冷静かつ迅速な初期対応が被害の拡大を防ぎ、返金請求を成功させる鍵となります。以下のステップで行動しましょう。
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追加の支払いを直ちに停止する
少しでも不審に感じたら、それ以上の支払いは絶対にしないでください。さらなる高額請求に応じることは、被害を拡大させるだけでなく、詐欺師の思う壺です。 -
すべての証拠を保全する
占い師とのやり取りの履歴(メール、メッセージアプリの会話、通話記録)、契約書、支払い明細、領収書、占いサイトのスクリーンショットなど、関係するあらゆる情報をデジタルデータまたは物理的な形で保存してください。これらの証拠は、後の返金請求や法的措置において非常に重要になります。 -
周囲の信頼できる人に相談する
一人で抱え込まず、家族や友人など、信頼できる人に状況を打ち明け、客観的な意見を聞いてみましょう。詐欺の被害者は、判断力が低下していることが多いため、第三者の視点が入ることで冷静な判断ができるようになります。 -
専門機関への相談を検討する
自力での解決が難しいと感じたら、すぐに専門機関に相談しましょう。消費者ホットライン188、国民生活センター、または弁護士など、適切な相談先を選ぶことが重要です。早期の相談が、返金請求の可能性を高めます。
もしも被害に遭ってしまったら 返金請求の第一歩
返金請求を諦めないでください
もしあなたが占い詐欺の被害に遭ってしまったとしても、決して諦める必要はありません。詐欺被害に遭った方の中には、「自分が悪い」「騙されたのは恥ずかしい」と感じてしまい、誰にも相談できずに泣き寝入りしてしまうケースが少なくありません。
しかし、占い詐欺は巧妙な手口で消費者の心理につけ込み、不当な利益を得る行為であり、法的に争うことが可能です。被害に遭ったあなたが泣き寝入りすることなく、正当な権利として返金を求めることは、決して間違ったことではありません。
大切なのは、一人で抱え込まず、適切な知識と行動で返金請求に向けて動き出すことです。次のステップで、具体的な証拠の集め方について解説します。
返金請求に必要な証拠の集め方
返金請求を成功させるためには、詐欺行為を裏付ける客観的な証拠をどれだけ多く集められるかが非常に重要です。証拠が不十分だと、請求が難しくなるだけでなく、相手方が詐欺行為を認めない場合に反論が困難になります。
以下の表を参考に、心当たりのある証拠をできる限り詳細に、そして漏れなく収集・保管してください。これらの証拠は、後の相談や法的措置の際に大きな力となります。
| 証拠の種類 | 具体的な内容 | 重要性・保管方法 |
|---|---|---|
| メッセージのやり取り | LINE、メール、SNSのDM、占いサイト内のメッセージ履歴など | 詐欺的な言動、高額請求の指示、不安を煽る内容、サービス内容の虚偽説明などが含まれる可能性が高いです。スクリーンショットを撮るか、印刷して保管してください。削除される前に保存することが肝心です。 |
| 通話記録・音声データ | 電話やオンライン通話の履歴、通話内容の録音データ | 口頭でのやり取りも重要な証拠となり得ます。特に録音データがあれば、相手の言動を直接証明できる強力な証拠となります。通話履歴だけでも、通話頻度や時間の長さを示すことができます。 |
| 契約書・申込書 | 書面で交わした契約書、オンラインでの申し込み完了画面やメール | サービスの内容、料金、期間、解約条件などが記載されています。必ず保管し、内容をよく確認してください。オンラインのものはPDFなどで保存しましょう。 |
| 支払い履歴 | 銀行振込明細、クレジットカード利用明細、電子マネー決済履歴、領収書 | いつ、いくら、誰に支払ったかを証明する最も重要な証拠の一つです。すべての支払いについて、日付、金額、振込先が明確にわかるように保管してください。 |
| サービスの利用履歴 | 占いサイトの利用履歴、鑑定結果の記録、提供されたアドバイス内容 | 実際にどのようなサービスを受け、その内容が料金に見合っていたか、または虚偽であったかを示す資料となります。スクリーンショットや印刷で記録を残しましょう。 |
| その他関連情報 | 占い師のプロフィール、ウェブサイトの情報、広告、口コミサイトの情報 | 詐欺的な表現が使われていないか、虚偽の経歴がないかなどを確認できます。これらもスクリーンショットなどで保存してください。 |
これらの証拠は、後の章で詳しく解説する「消費者契約法による契約の取り消し」や「不法行為に基づく損害賠償請求」を行う上で不可欠なものです。集めた証拠は、時系列に整理し、紛失しないように大切に保管してください。
法律のプロが解説 占い詐欺に対する法的措置と返金請求
占い詐欺の被害に遭ってしまった場合、泣き寝入りする必要はありません。法律には、消費者を不当な契約から守り、損害を回復するための強力な手段が複数用意されています。ここでは、法律のプロが、占い詐欺に対する具体的な法的措置と、返金請求に向けたステップを詳しく解説します。
適切な法的手段を理解し、迅速に行動することで、被害回復の可能性を大きく高めることができます。
消費者契約法による契約の取り消し
「消費者契約法」は、事業者と消費者との間の情報量や交渉力の格差を是正し、消費者を保護するために制定された法律です。占い詐欺においては、この法律を根拠として、事業者との間で結んだ不当な契約を取り消し、支払った金銭の返還を求めることが可能です。
具体的に、どのような場合に消費者契約法による契約の取り消しが認められるのでしょうか。主なケースは以下の通りです。
- 不実告知(嘘をつかれた場合): 占い師が、将来の不確実な事柄について「このままだと必ず不幸になる」「この商品を買わないと病気になる」などと、事実と異なることを告げ、消費者がそれを信じて契約した場合。
- 断定的判断の提供(断言された場合): 将来の不確実な事柄について「この壺を買えば必ず願いが叶う」「この鑑定を受ければ運命が変わる」などと、確実であるかのように断定的な判断を示し、消費者が誤解して契約した場合。
- 不退去・退去妨害(帰らせてもらえなかった場合): 勧誘を受けている場所から帰りたいと告げたにもかかわらず、帰らせてもらえなかったり、帰ることを妨害されたりして契約した場合。
- 不安を煽る告知(不安にさせられた場合): 消費者の生命、身体、財産、その他の重要な利益について、重大な不利益が生じるおそれがある旨を告げ、消費者の判断能力が著しく低下している状況につけ込んで契約した場合。
これらの要件を満たす場合、消費者は契約を取り消すことができます。契約が取り消されると、その契約は初めからなかったことになり、支払った高額な鑑定料や商品代金などを返金請求することが可能になります。
ただし、消費者契約法による取り消し権には行使期間の制限があります。原則として、追認できる時(詐欺に気づいた時など)から1年以内、または契約締結から5年以内に行使する必要があります。この期間を過ぎると、取り消しができなくなるため、早めの対応が重要です。
不法行為に基づく損害賠償請求
占い師の詐欺的な行為が、民法上の「不法行為」に該当する場合、被害者は占い師に対して損害賠償を請求することができます。民法第709条は、「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」と定めています。
占い詐欺において不法行為が成立する典型的なケースは以下の通りです。
- 詐欺行為: 占い師が最初から消費者を騙す意図を持って、高額な商品やサービスを売りつけたり、金銭を騙し取ったりした場合。
- 脅迫・強要: 消費者を脅したり、無理やり契約させたりして、不当に金銭を支払わせた場合。
- 霊感商法における不法行為: 「悪霊がついている」「先祖のたたりがある」などと不安を煽り、除霊や浄化と称して不当に高額な金銭を要求する行為は、多くの場合、不法行為に該当します。
不法行為が認められれば、消費者は、支払った金銭(損害)の返還だけでなく、精神的苦痛に対する慰謝料も請求できる可能性があります。
不法行為に基づく損害賠償請求にも期間制限があります。損害及び加害者を知った時から3年以内、または不法行為の時から20年以内に行使する必要があります。この期間を過ぎると、請求権が時効によって消滅してしまいます。
クーリングオフ制度の適用可能性
「クーリングオフ」とは、特定の取引において、契約後に一定期間であれば無条件で契約を解除できる制度です。これは主に「特定商取引法」に定められています。
しかし、占いサービスは、その性質上、クーリングオフ制度の適用が難しいケースが多いのが実情です。一般的な店舗での対面鑑定や、インターネットを介した占いサービスは、原則としてクーリングオフの対象外となります。
ただし、以下のような特定の販売形態に該当する場合は、クーリングオフの適用が考えられます。
- 訪問販売: 占い師が消費者の自宅などに訪問して勧誘し、契約した場合。
- 電話勧誘販売: 電話で勧誘され、その場で契約が成立した場合。
これらの場合、契約書面を受け取った日から原則として8日間以内であれば、書面によって契約を解除できます。ただし、占いサービスが「特定継続的役務提供」に該当するかどうかは、サービス内容によって判断が分かれるため、注意が必要です。
クーリングオフが適用できるかどうかは、契約形態やサービスの提供方法によって大きく異なります。ご自身のケースが該当するかどうか、専門家に相談して確認することをおすすめします。
以下に、主要な法的措置の概要をまとめました。
| 法的措置 | 根拠法 | 主な適用条件 | 効果 | 行使期間の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 消費者契約法による契約の取り消し | 消費者契約法 | 不実告知、断定的判断の提供、不退去・退去妨害、不安を煽る告知など | 契約が無効となり、支払った金銭の返還を請求できる | 詐欺に気づいた時から1年、または契約締結から5年 |
| 不法行為に基づく損害賠償請求 | 民法 | 詐欺、脅迫、強要、霊感商法など、故意または過失による権利侵害 | 支払った金銭の返還、慰謝料などの損害賠償を請求できる | 損害及び加害者を知った時から3年、または不法行為の時から20年 |
| クーリングオフ制度 | 特定商取引法 | 訪問販売、電話勧誘販売など、特定の販売形態に該当する場合 | 無条件で契約を解除し、支払った金銭の返還を請求できる | 書面を受け取った日から8日間など |
これらの法的措置は、それぞれ異なる要件と効果、そして期間制限があります。ご自身の状況に最適な法的手段を選択するためには、法律の専門家である弁護士に相談することが不可欠です。
どこに相談すべきか 占い詐欺被害の相談先リスト
占い詐欺の被害に遭ってしまった際、どこに相談すれば良いのか分からず、途方に暮れてしまう方も少なくありません。しかし、適切な相談先に連絡することで、解決への道が開けます。ここでは、占い詐欺被害の相談先として利用できる主な窓口とその役割について詳しく解説します。
消費者ホットライン188
消費者ホットライン「188(いやや!)」は、消費者トラブル全般について、どこに相談すれば良いか分からない場合に最初に連絡すべき窓口です。電話をかけると、お住まいの地域の消費生活センターや消費生活相談窓口を案内してくれます。匿名での相談も可能であり、精神的な負担が大きい被害者の方でも安心して利用できます。
この窓口は、直接的な返金交渉や法的措置を行うわけではありませんが、専門の相談員があなたの状況を聞き取り、適切な相談機関へとつなぐ役割を担っています。まずは状況を整理し、次に取るべき行動の第一歩として活用しましょう。
国民生活センターの役割
国民生活センターは、消費者トラブルに関する情報提供、相談対応、あっせん、調停などを行う独立行政法人です。全国各地にある消費生活センターと連携し、専門的な知識を持つ相談員が、占い詐欺のような巧妙な手口にも対応しています。
国民生活センターや各地の消費生活センターでは、被害状況の聞き取りから、業者への情報提供、さらには事業者との間に入って和解を促す「あっせん」を行ってくれる場合があります。ただし、あっせんには法的な強制力がないため、相手が応じない場合は、別の手段を検討する必要があります。
以下に、消費者ホットラインと国民生活センターの主な特徴をまとめました。
| 相談先 | 主な役割 | 特徴 | 対応の限界 |
|---|---|---|---|
| 消費者ホットライン188 | 地域の消費生活センターへの案内 | 最初に連絡すべき窓口、匿名相談可能 | 直接的な法的措置や返金交渉は行わない |
| 国民生活センター(消費生活センター) | 情報提供、相談、あっせん、調停 | 専門知識を持つ相談員、事業者とのあっせん | あっせんに法的な強制力はない |
弁護士への相談が最善策 インサイト法律事務所にご相談ください
占い詐欺の被害に遭った場合、最も強力かつ効果的な解決策は、弁護士に相談することです。弁護士は、法律の専門家として、あなたの状況を詳細に分析し、消費者契約法に基づく契約の取り消しや、不法行為に基づく損害賠償請求など、具体的な法的措置を代行してくれます。
特に、相手が返金に応じない場合や、被害額が高額である場合には、弁護士の介入が不可欠です。弁護士は、内容証明郵便の送付、業者との直接交渉、さらには訴訟手続きまで、法的な強制力を持つ手段を用いて返金請求を実現します。証拠収集のアドバイスから、複雑な法的手続きの代行まで、一貫してサポートを受けることができます。
当インサイト法律事務所では、占い詐欺被害に関するご相談を多数お受けしており、被害者の方々の返金請求を強力にサポートしています。初回相談を無料で受け付けている場合もございますので、まずは一度ご相談ください。専門家である弁護士に相談することで、返金請求の実現可能性を飛躍的に高めることができます。一人で抱え込まず、私たち法律のプロにご相談いただくことが、被害回復への最も確実な一歩となります。
まとめ
本記事では、巧妙化する占い詐欺の現状と、その手口を見抜くための具体的なチェックポイントを解説しました。不安を煽る高額請求やサブスクリプション型サービスなど、多様な詐欺の手口が存在しますが、契約内容の確認や信頼できる情報源の見極めが被害を防ぐ第一歩となります。
もし、すでに占い詐欺の被害に遭ってしまったとしても、決して諦める必要はありません。消費者契約法に基づく契約の取り消しや、不法行為による損害賠償請求、あるいはクーリングオフ制度の適用など、法的な手段によって返金を求める道は開かれています。
被害回復のためには、証拠をしっかりと集め、速やかに適切な機関へ相談することが極めて重要です。国民生活センターの消費者ホットライン(188)や、専門家である弁護士への相談が、問題解決への最も確実な近道となります。一人で抱え込まず、専門家の力を借りて、一日も早く平穏な日常を取り戻しましょう。
※記事内容は実際の内容と異なる場合があります。必ず事前にご確認をお願いします